冷房冷え症と大人ニキビ
冷房冷え症と大人ニキビ
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気温の高い季節になると冷房の効いた場所で一日を過ごす人が多くなると思います。
体感的な気温の感じ方は人それぞれで異なり、一般的には男性の方が女性よりも暑がりな傾向が強いようです。
そのため、男性の方が多い職場などでは男性の体感温度によって冷房の設定温度が決められることが多く、女性にとっては寒く感じる温度に設定されてしまうと、夏なのに寒い思いをしながら一日を過ごさなければならなくなり、暑い夏なのに冷え症で悩む女性が増えているようです。
本来ニキビは暑い時には皮脂の分泌が活発になるために暑い時期の方がニキビが出来やすいのですが、肌の働きが低下していることが原因で出来る大人ニキビの場合には、暑い時期に肌の代謝や働きが活発な時期の方がニキビが出来にくくなる人が多いです。
しかし、暑い夏でも冷房による冷えで肌の働きが低下すると大人ニキビが出来やすくなる人が多くなっています。
冷房冷え症と大人ニキビの関係
人間の肌には体温調節の働きがあります。
気温が高い時には体温を運んでいる温かい血液を体の表面にたくさん循環させて肌から余分な熱を体外に逃がしていますし、気温が低い時には血液をなるべく体の表面に流さないようにして体温が肌から逃げるのを防いでいます。
人間の体は血液がたくさん循環している部分の働きは高くなりますが、血液循環が少ない部分はその働きが低下します。
暑い時に体の中の熱を逃がすために肌の周囲に血液がたくさん循環している状態では肌の働きが高くなりますが、寒い時に体の中の熱を奪われないように肌周囲の血液量が少ない状態では肌の働きが低下してしまいます。
この肌の働きの低下がニキビが出来やすい肌状態の原因になります。
代謝がスムーズにおこなわれなくなると白ニキビが出来やすい肌になる
肌の働きが低下すると新陳代謝がスムーズにおこなわれなくなります。
本来、肌の角質は14枚重なり合って形成されているのが正常な形とされていて、正常な状態の肌では14枚目で角質層の一番上まで来た角質は次の日には垢になって剥がれ落ちて行きます。
しかし、肌の働きが低下していると、15枚目で剥がれ落ちずに角質層が積み重なっていきます。
毛穴の出口で角質層が積み重なってくると毛穴の出口が狭まり、毛穴の詰まりをおこして白ニキビが出来やすくなります。
肌から余分な熱が発散されなくなると赤ニキビや黄ニキビが出来やすい肌になる
冷房によって冷えをおこすと、体温を奪われにくくするために体の表面を流れる血液量が少なくなって体の中心部にたくさん循環するようになります。
水滞(すいたい)などの体の状態によって下半身の血液循環が少なくなって足の冷えをおこしやすくなっている人は、下半身に行けない血液が上半身に集中している状態で上半身の熱のこもりが強くなります。
上半身の熱のこもりが強くなっても肌の表面から余分な熱を体外に発散できれば良いのですが、冷房による冷えで上半身の表面にも血液が循環しにくくなると、上半身の体の深い部分に血液が集中することになって熱のこもりが強くなります。
この熱のこもりが強くなることで白ニキビが炎症ニキビ(赤ニキビ)や化膿ニキビ(黄ニキビ)に発展しやすくなると東洋医学では考えられています。
冷房冷え症で大人ニキビが出来ない肌にするには
冷房による冷えで大人ニキビが出来ない肌にするためには、肌の働きを高めることです。
もともと肌周囲の血液循環量が少なく肌の働きが低下しているところに、冷房による冷えによってさらに体表の血液循環量が減りもっと肌の働きが低下すると冷房冷え症による大人ニキビが出来やすくなってしまいます。
なぜ体表や肌周囲の血液循環量が少なくなってしまっているのか?どうしたら肌周囲の血液循環量を増やして肌の働きを高めることが出来るのか?
その答えが見つかれば冷房の中に長時間いなければならない状態でも肌の働きの低下を防いで大人ニキビが出来ない肌にすることが出来ます。