大人ニキビの原因を頑固にして治らなくするお血(おけつ)
大人ニキビの原因を頑固にして治らなくするお血(おけつ)
目次
大人ニキビの原因でニキビを治りにくくしてしまう体内原因がお血(おけつ)の問題です。
お血(おけつ)とは東洋医学独特の考え方で、血液の流れが滞ることによって体に様々な悪い影響が出るとされています。
サラサラの血液、ドロドロの血液などといわれますが、血液の流れが滞るとドロドロと流れの悪い状態になります。
この写真を見ると、赤血球のひとつひとつが分離しているのが分かると思います。
ひとつひとつ分離した形の赤血球はサラサラ流れて循環の良い血液です。
健康で血流の良い人の血液の場合、赤血球は丸くてシアル酸の外膜に覆われマイナスの電子を帯びていて、互いに癒合することはなく、血管内を快調に流れている[1]。こうして身体に存在する20兆個ともいわれる細胞に対して酸素や栄養素を運ぶという重要な働きをしている[1]。
出典 Wikipedia
この写真を見ると、赤血球同士くっつき合っているものがあります。
赤血球がひとつひとつ分離せず、くっつき合っているものが増えると、血液の流動性が低下してドロドロと流れの悪い血液になってしまい、体の各部に悪影響が出やすくなります。
ところが瘀血をひきおこしている患者の血液の場合、もともとはマイナス電子を帯びていた赤血球が、酸化によってプラスの電荷をも帯び、コインを並べたように連なり(癒合)、その結果血流が悪くなる[1]。また同時に身体でガードマン役を果たすはずの白血球が赤血球にとりかこまれるような形になって活動が阻害されている。
出典 Wikipedia
お血(おけつ)による肌への影響
血液は、体の各部に酸素や栄養、ホルモンなどを運ぶ役目があります。
お血(おけつ)の問題があると血液の流動性が低下して流れにくくなりますので、皮膚細胞への酸素や栄養の供給がうまくおこなわれなくなり肌の新陳代謝が低下してしまいます。
新陳代謝が低下すると、毛穴の目詰まりをおこしやすくなって大人ニキビが出来やすくなりますし、新陳代謝はニキビが出来ている部分の肌でもおこなわれていますので、ニキビが出来ても肌は代謝によって入れ替わり自然に治るものなのです。
しかし、新陳代謝が低下している肌はニキビの部分の肌の入れ替わりも遅くなるため、ニキビが長引いていつまでも治らず、やっと治ったと思っても今度はニキビ跡がいつまでも残りやすい肌になります。
また、酸素や栄養以外にも体温も血液によって運ばれています。
お血(おけつ)によってドロドロと流れの悪い血液になってしまうと、血液によって運ばれている体温の熱の移動もゆっくりになってしまいます。
特に水滞(すいたい)とお血(おけつ)の両方が重なってしまうと、水滞(すいたい)によって上半身に溜まりやすくなっている熱がお血(おけつ)によって流れがゆっくりになってしまい、上半身の熱のこもりが強くなってしまいます。
ニキビ肌の場合には肌の代謝の低下の影響で出来やすくなった白ニキビに熱のこもりが加わると炎症や化膿をおこしやすくなりますし、熱のこもりが強くなると痒みや湿疹などの敏感肌になりやすく、また、赤ら顔も熱のこもりの強い肌に表れやすい症状です。
大人ニキビの場合、ニキビの出来る場所がだんだん下に下がってくるようになる人が多いですが、ニキビの出来る場所がフェイスラインや顎のラインを越えて顎裏や首にまで広がっているような場合は、そのニキビの原因には必ずといっていいほどお血(おけつ)の問題があります。
お血(おけつ)?そうじゃない?自分でも出来る判定方法
自分がお血(おけつ)の問題を抱えているか、簡易的に判定する方法をご紹介します。
舌裏でチェックする方法
舌の裏側の血管の状態を見てお血(おけつ)を判定する方法です。
舌の裏側には静脈という血管が通っています。
静脈は動脈に比べて血液の流れる勢いが弱いために、お血(おけつ)の問題があると血管が青く浮き出たり、お血(おけつ)が強くなると静脈がコブのように浮き上がってくることがあります。
舌先を上顎につけるようにして舌の裏側を見ると、お血(おけつ)の疑いの低い人の舌裏には静脈血管が確認出来ませんが・・・
舌の裏側に青黒い筋が浮き上がっているような場合は、お血(おけつ)の疑いが強くなります。特に下の写真のように青筋がコブのように浮き上がっているような場合は、お血(おけつ)の問題が深くなっていることが考えられます。
下腹部を押してチェックする方法
自分のお腹を押してお血(おけつ)を判定する方法です。
仰向けに寝て足を立てた状態で上図の①から⑦の部分を両手を重ねた指先で押して見ます。
①、②はおへその斜め下。
③、④はおへそと腰骨の中間部分。
⑤、⑥は腰骨の内側。
⑦はおへその、親指の横幅一本分下の部分です。
これらの点を押して、痛かったり、押した部分が硬かったり、押した部分で心臓の鼓動がドクドク感じられる点があったら、お血(おけつ)の問題を抱えている可能性があります。
女性の場合、生理時の出血でチェックする方法
これは女性だけのチェック方法になりますが、生理時の出血でも判定することが出来ます。
生理時の出血に塊(かたまり)が混ざっているような場合、お血(おけつ)の問題がある可能性が高いです。
お血(おけつ)を改善するには
お血(おけつ)の問題は、大人ニキビの原因としてもかなり深い原因ですから、お血(おけつ)を改善するにはしっかりとしたお手当てが必要な場合が多いですが、普段から気をつけたい点をご紹介します。
・食生活の改善
青魚に豊富に含まれるDHA(ドコサヘキサエン酸)は血液をサラサラにしてくれる働きがあるとされていますし、納豆やメカブなどのネバネバした食べ物やお酢なども血液をサラサラにしてくれると言われています。これらの食材を積極的に取り入れることでお血(おけつ)を改善する効果が期待できます。
・血液循環を高める
エスカレーターやエレベーターを使わず階段を上り下りすることやウォーキングなどの適度な運動で血液循環を活発にすることも効果的ですし、デスクワークで長い時間座ったまま仕事をしているような人は、一定時間置きに屈伸運動をしたり、ストレッチなどで血液を循環させるようにすると良いでしょう。また、入浴の際にはバスタブでしっかりと体を温めることも血流を高める効果があります。
その他、睡眠時間をしっかり取る、ストレスを溜め込まないようにすることなどもお血(おけつ)の改善に効果があるとされています。
大人ニキビを頑固なものにするお血(おけつ)のまとめ
- お血(おけつ)とは、東洋医学独特の考え方で、血液の循環が滞っている状態である。
- 体の体温を運搬している血液の循環が滞ると、肌の代謝の低下や熱のこもりをおこしやすくなる。
- 熱のこもりが強くなると、肌には炎症ニキビや化膿ニキビ、痒みや湿疹、赤ら顔などの症状が出やすく、特に大人ニキビの出来る場所がフェイスラインや顎裏、首に出来やすくなる。
- お血(おけつ)の判断は、舌の裏やお腹の状態、また女性の場合には生理時の出血の塊の有無でも、ある程度の状態チェックが出来る。
- お血(おけつ)を改善するにはしっかりとした手当てが必要な場合が多いが、食生活の改善や適度な運動、睡眠などの生活を整えることでもある程度の改善効果がある。