デュアックでも治らないニキビ・薬を塗ってもニキビが増えて悪化してしまう

1 デュアックでも治らないニキビ・薬を塗ってもニキビが増えて悪化してしまう
- 1.1 デュアックでもニキビが治らないのはなぜ？
- 1.2 薬を使わなくてもニキビができない肌にすることが大切
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デュアック配合ゲルは過酸化ベンゾイル（ベピオゲル）3%とクリンダマイシン（ダラシンTゲル）1%という2つの成分が配合された薬でニキビの治療に用いられる塗り薬です。

過酸化ベンゾイルはベピオゲルという塗り薬にも配合されている成分で、ニキビ菌などに対する抗菌作用や目詰まりした毛穴の角質を剥がしやすくするピーリング作用がニキビの改善に効果をもたらします。

ベピオゲルでニキビが増えて悪化して治らない!効かないのはなぜ？

クリンダマイシンはダラシンTゲルという抗菌薬にも配合されている成分で、ニキビ菌などを殺菌する効果があります。

デュアックは、ベピオゲルとダラシンTゲルの二つの薬の有効成分が配合された薬ですが、肌のかゆみや乾燥、皮むけなどの副作用が出る人もいて、デュアックを塗り始めたらニキビが増えて悪化してしまう人もいるようです。

デュアックでもニキビが治らないのはなぜ？

デュアックを塗り続けてもニキビが治らない人は、なぜデュアックの効果がないのでしょう？

デュアックはピーリング作用で毛穴の目詰まりを剥離して抗菌作用のある成分でニキビ菌を殺菌してニキビを改善する薬です。

ニキビの初期段階は毛穴の出口が詰まってできる白ニキビです。

出口が詰まった毛穴の中でニキビ菌が増殖してくると赤ニキビ(炎症ニキビ)になったり黄ニキビ(化膿ニキビ)になったりします。

デュアックは、ニキビ菌が増殖することで炎症をおこした赤ニキビや化膿した黄ニキビには特に有効です。

ピーリング作用で毛穴の目詰まりを剥離することで白ニキビにも効果があるとされていますが、デュアックの使用が長期間になると耐性菌が発生しやすく、クリンダマイシンの抗菌作用が効きにくくなる問題があるので、できているニキビが白ニキビだけの状態(赤ニキビや黄ニキビがない状態)では使用しないほうが良いという意見もあります。

デュアックはニキビの炎症や化膿を薬効で落ち着かせる働きはありますが、ニキビの初期段階である白ニキビには連続使用しない方が良いようです。

デュアックの使用で赤ニキビや黄ニキビが減ったとしても、それはデュアックの薬効によるもので、白ニキビは相変わらず残ってしまいます。

炎症や化膿が引いても毛穴が詰まった状態の白ニキビが残っている状態では、デュアックの使用を止めると、残った白ニキビが再び炎症や化膿をおこして赤ニキビや黄ニキビが復活しやすくなるでしょう。

赤ニキビや黄ニキビが復活しても、またデュアックを使用すれば炎症や化膿が治まってきますが、それを繰り返しているうちに耐性菌が発生してしまうと、最初の内は効いていたデュアックも効果が表れにくくなってしまいます。

デュアックを使ってニキビの炎症や化膿を抑えているうちに、デュアックを使わなくてもニキビができなくなってくればデュアックでニキビを治せたことになりますが、大人ニキビの場合には薬を使っている間はニキビが落ち着いても、薬を止めるとすぐにニキビが復活してしまう場合が多いです。