ニキビや肌荒れを治すためには

1 ニキビや肌荒れを治すためには

ニキビに評判の良いスキンケアやピーリングを続けても、皮膚科の薬を飲んだり塗ったりしてもピルを服用していても、いつまでも繰り返すニキビや肌荒れで悩んでいる人はとても多いです。

いつまでも繰り返すニキビや肌荒れを治すにはどうしたら良いのでしょうか？

ニキビや肌荒れがスキンケアや薬で治る人・治らない人

ニキビができたり肌荒れしたりすると、スキンケアを見直したり皮膚科に行って塗り薬や飲み薬で治療する人は多いでしょう。

ニキビや肌荒れのスキンケアは、過剰に分泌される皮脂を取り除くことやニキビ菌などの雑菌を殺菌したりするスキンケアが多いです。

また、皮膚科の飲み薬は抗生物質の内服薬でニキビ菌の繁殖を抑制するもの、塗り薬も抗生物質やディフェリン、ベピオゲルなどで肌の角質を剥離してニキビができにくい状態をつくったりできたニキビを早く治す薬効があります。

これらのスキンケアや薬による治療を続けると多くの人は新しくできるニキビが減ったり肌荒れが落ち着いたりしてきます。

スキンケアや薬による治療を続けて新しいニキビが減ってそのままニキビができなくなるような人は良いのですが、スキンケアや薬を使いはじめた時は新しいニキビや肌荒れが減っても、使い続けるうちに段々効果が薄れてしまったり、スキンケアや薬を使ってもまったく効果が無い、むしろニキビや肌荒れが悪化してしまったという人がいるのも実情です。

スキンケアや薬の治療でニキビや肌荒れが治ってしまう人と治らない人。

この違いはどこから来るのでしょうか？

ニキビや肌荒れをおこす原因

ニキビや肌荒れをおこすのには必ず原因があります。

例えば、代表的なものでは思春期のホルモン分泌による皮脂分泌の過剰があります。

最近は思春期ニキビが出来はじめる時期が以前に比べて早くなっているようですが、早い人では小学4年生頃からできはじめたり、中学生になってからでき始めるようなニキビの多くはこの原因が絡んでいることが多いです。

また、思春期を過ぎてもニキビや肌荒れをおこしやすい人の場合には食生活の乱れや睡眠不足などが原因になっていることが多いです。

このような原因があって、その結果ニキビや肌荒れをおこしてしまっているのです。

スキンケアや薬による治療をしてニキビや肌荒れが治ってしまう人は、スキンケアや薬の効果の方がニキビや肌荒れをおこす原因よりも勝っているということになります。

スキンケアや薬による治療はニキビができにくい状態をつくったりできたニキビを早く治す効果はありますが、ニキビや肌荒れの原因を無くす効果はありません。

ですから、スキンケアや薬の治療を続けている間にニキビや肌荒れの原因が無くなってくれば、スキンケアや薬を止めてもニキビを再発することはありません。

食生活の乱れや睡眠不足の場合には、自分の努力で比較的早めに原因を無くすことができることが多いですが、ホルモン分泌の皮脂分泌の過剰の場合にはある程度の年数が必要になります。

それでも、その間スキンケアや薬の治療でニキビや肌荒れが落ち着いているならば、思春期を過ぎるまでの間スキンケアを続けたり、薬の場合には長期間連続使用すると副作用が出てしまうこともあるので、症状のひどい時だけ薬を使うように断続的に使うようにしているうちに思春期を過ぎてホルモン分泌が落ち着いて皮脂分泌も落ち着いてくれば、ニキビの原因が無くなって来るわけですから薬を使用しなくなってもニキビは再発しなくなります。

しかし、最初は効果があったスキンケアや薬の治療の効果が段々薄れてきたり、効果が無かったり、逆に悪化してしまうような場合には、スキンケアや薬では症状を抑えられないほど原因が深いということになります。

このようなニキビや肌荒れの原因と症状の関係は、例えていうと雑草の草刈りに似ています。

草刈りをする時に地面の上に出ている雑草の部分を刈り取って、それで根の部分も自然に枯れてくれればそれ以降雑草は生えてこなくなりますが、地中に根が残っているとすぐにまた草が生えはじめてしまいます。

ニキビや肌荒れもこれと同様、肌に表れているニキビや肌荒れの症状をスキンケアや薬で落ち着かせているうちにニキビは肌荒れをおこさなくなってくれば良いですが、それでも繰り返してしまう、段々効果が薄れてくる、逆に悪化してしまうような時には、なぜニキビができやすいのか、なぜ肌荒れしやすい肌になるのか、その根を断ち切らなくてはいつまでも症状を繰り返してしまうのです。