生理前は顎ニキビができるから憂鬱

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生理前は顎ニキビができるから憂鬱

生理前にはイライラや腹痛、ニキビなど様々な体の変化がおこります

女性には約25日から30日周期で生理が訪れます。

女性の体は、生理前になるとPMS(生理前症候群)と呼ばれる様々な体の不調が表れやすくなります。

PMS(生理前症候群)の時期には、イライラして怒りっぽくなったり、物事に集中できなかったり、憂鬱な気分になったりという精神的な症状から、疲れやすい、むくみやすい、便秘や頭痛、腰痛、腹痛などの身体的なものまで様々な症状が表れやすくなります。

PMS(生理前症候群)の症状は人によってさまざまですが、その種類は200種類以上あるといわれています。

そして、肌もPMS(生理前症候群)の影響が表れやすい場所で、急に顔が火照ったりする人も多いですし、何よりも生理前になるとニキビが出来やすくなる人はとても多いのではないでしょうか。

また、生理前に出来やすくなるニキビは、他の場所よりも顎ニキビが出来やすくなる人が非常に多いです。

PMS(生理前症候群)はなぜおきる?

PMS(生理前症候群)は急激なホルモンの変化によっておこります

女性の体は、卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)という二つのホルモンが交互に優位性を持って変動しながら分泌されていて、その影響で排卵や生理がおこります。

卵胞ホルモンと黄体ホルモンの入れ替わりで高温期になると顎ニキビが出来やすくなります

引用:妊娠したい夫婦へ http://ninnsinntofuninn.com/kisotaionn/horumonn.html

・卵胞ホルモン(エストロゲン)

乳房や子宮を発達させて女性らしい体をつくる働きがあります。また、肌を美しくする働きもあるホルモンです。

・黄体ホルモン(プロゲステロン)

妊娠に大きく関与するホルモンで、体内の水分を保持したり、食欲を増進させたり、体温を上げたりする働きもあります。

PMS(生理前症候群)は、この二つのホルモンの優位性が急激に変化することで、体にさまざまな不調が表れるのだとされています。

生理前にニキビが出来やすくなる西洋医学的解説

西洋医学では、生理前にニキビが出来やすくなるのは黄体ホルモンの分泌によって皮脂分泌が多くなることが原因とされています。

たしかに黄体ホルモンには皮脂分泌を促す働きがあるのですが、皮脂の分泌が多くなることでニキビが出来やすい場合には皮脂腺の数の多いおでこや鼻などにニキビが出来やすいはずです。

しかし、生理前には顎などに出来るニキビが多いように思います。

また、皮脂の分泌が多くなると毛穴の出口の角質が肥厚して、毛穴の出口を狭めて目詰まりをおこすことでニキビが出来ます。

その場合にはいきなり炎症や化膿をおこすニキビではなく白ニキビになりやすいのですが、生理前に出来るニキビは炎症ニキビや化膿ニキビなどの赤ニキビが出来やすい傾向があると思います。

生理前に顎ニキビが出来やすくなる東洋医学的解説

顎ニキビが出来やすくなる原因は高温期による上半身の熱のこもりと下半身の冷えが関係しています

ニキビの出来る場所が顎に集中して出来るような場合、顎ニキビの症状が強ければ強いほど、足の冷えが強い人が多い傾向があります。

足の冷えが強いということは、下半身への血液循環が不足しているということで、多くの場合、下半身への血液循環量が少ない分、上半身の血液循環量が多い状態になっています。

人間の体は”頭寒足熱(ずかんそくねつ)”の状態が健康な状態とされています。

頭は上半身、足は下半身のことです。

寒とは体温を体全体に運ぶ役割のある血液の循環が少なくて涼しい状態、熱とは熱を運ぶ血液循環量が豊富で温かい状態を示します。

頭寒足熱(ずかんそくねつ)の状態とは、上半身よりも下半身の血液循環量が多い方が健康な体の状態であるということです。

しかし、顎ニキビが出来やすい人に多い足が冷えている状態は、頭寒足熱(ずかんそくねつ)とは逆の状態で、上半身に流れる血流量が多く下半身の血流量が低下している状態です。

まちだ美顔で三十年間に渡ってニキビでお悩みの人たちを見てきた経験から思うのは、上半身と下半身の温度差が大きい人ほど顎ニキビが出来る傾向が強いということです。

普段から顎ニキビが出来やすい人は、水滞(すいたい)お血(おけつ)などの体内原因によって上、下半身の温度差が大きくなっていることが原因で顎ニキビが出来やすくなっている人は、生理前になるとさらに顎ニキビが悪化しやすいですし、普段は何も無いのに、生理前だけに顎にニキビが出来やすくなる人もいます。

生理前になると顎ニキビが悪化したり出来始めたりする人は、その原因に生理前の基礎体温の上昇が関わっているようです。

女性は排卵後、それまで優位に分泌されていた卵胞ホルモンに代わって黄体ホルモンの分泌量が優位になります。

黄体ホルモンには体温を上昇させる働きがあり、生理前の高温期はこの働きによって体温が上昇し、人によっては微熱のような症状が出る人もいます。

東洋医学ではこの体温の上昇を熱のこもりと捉えます。

生理前には誰でも顎ニキビが出来やすくなるわけではありませんが、普段はニキビ症状が肌に表れていない人でも、肌の働きの低下によって上半身に熱がこもりやすくなっている人は、生理前の黄体ホルモンの影響によって体温が上昇すると、その分上半身の熱のこもりが強くなってニキビが出来始めてしまいますし、もともとニキビが出来やすい肌になっている人は高温期の熱のこもりが加わることで顎ニキビが悪化してしまうのです。

生理前に出来る顎ニキビの特徴は、白ニキビよりも炎症ニキビや化膿ニキビの方が圧倒的に出来やすいということです。

東洋医学では、肌の代謝の低下によって毛穴の目詰まりをおこすと白ニキビができて、その状態に熱のこもりが加わると炎症ニキビや化膿ニキビに発展すると考えられています。

そのため、生理前の高温期の熱のこもりが強くなることで出来るニキビは、炎症ニキビや化膿ニキビが出来やすくなるのです。

生理前でも顎ニキビが出来ない肌にするには

大人ニキビは肌の働きが低下していると出来やすくなります。

そして上半身には熱がこもり下半身は冷えるという、上半身と下半身熱の温度差が大きいほど出来やすい傾向にあります。

普段は顎ニキビが出来ていないのに生理前にだけ出来る人は、高温期の熱のこもりが加わって上半身の熱のこもりが普段よりも強くなることで出来ている場合が多いです。

生理前でも顎ニキビが出来ない肌にするためには、普段から上半身下半身の熱の温度差を小さくしておくことで、生理前の高温期になってもニキビが出来たりはしない肌になります。

上半身には熱がこもり、下半身は冷えてしまうという体の状態は水滞(すいたい)お血(おけつ)が原因になって引き起こされている場合が多いです。

体の状態を整えることで、生理前でも顎ニキビが出来ない肌に整えることが出来ます。

生理前は顎ニキビができるから憂鬱まとめ

  • 女性は生理前はPMS(生理前症候群)の影響で体に様々な変化が表れやすいが、生理前になると顎ニキビが出来やすい人が多い。
  • PMS(生理前症候群)は卵胞ホルモンと黄体ホルモンの優位性が急激に変化することでおきるといわれている。
  • 西洋医学では黄体ホルモンの分泌が多くなって皮脂分泌も多くなることで、生理前にニキビが出来やすいとされている。
  • 東洋医学では黄体ホルモンの体温上昇作用によって高温期になり、熱のこもりが強くなることが生理前ニキビの原因と考えられている。
  • 上半身の熱のこもりと下半身の冷えの温度差が大きいと顎ニキビが出来やすくなる傾向がある。
  • 体の状態を整え、上半身と下半身の熱の温度差が少ない体に整えれば、生理前でも顎ニキビが出来ない肌に整えることが出来る。
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